~中将姫ゆかりのボタンの寺 石光寺~
大和路の二上山のふもとにあり、日本最古の石仏、中将姫伝説、ボタン・芍薬の花で知られています。
境内には四千本以上、五百二十種類の色とりどりのボタンや芍薬が、花の浄土図を描きます。
特に育ち盛りのお子様をお連れください。
花は小さな仏様。語りかけてくれます。学校では教えられない情操教育をぜひ今の時期に。

住職ストリートビュー 前編

はじめての人!見所を住職がナビゲート。

お話のとおり、中将姫様が持っているのは先ほどの糸です。不思議にも昔、ここの井戸「染井戸」からきれいな水が湧いてきました。 糸を洗い清めた後、中将姫様が、こちらの桜の木に糸をかけて干しました。そうすると、乾いて、色は、5色になったといいます。ですので、この桜はイトカケ桜といいます。枝垂桜(しだれざくら)ではなく、恐らく普通の桜でしょう。(詳しくは中将姫伝説(音声配信PodCasting)をご参照ください。)

こちらは聖観音様です。あちらに見えるのが二上山。借景(しゃっけい)がとてもきれいです。

与謝野鉄幹の句碑です。与謝野晶子のダンナさんです。先々代住職宛の手紙です。そこにはこう書かれています。 「今年は健康上の問題で、寒ボタンを見に行きません。お手紙を句にしたためました。

しぐれ(時雨)が楽譜が曲になっています。本居元長?
雨のやなぎと書いて時柳(時雨)、洒落っけがあります。

釣り鐘堂です。年末の11時40分ぐらいになったら、村の人が突き初めます。
このころは寒い、空っ風が吹きます。

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住職ストリートビュー 後編

輪廻昇華(りんねしょうか)を意味する場所です。一周まわってみますと、元の場所と一段上がっています。特別な設計をしました。「はい。極楽まいり、有難うございました。」という感じです。 本当はそれを伝えるためには、もっといろいろやりたいのですが、広い庭なので、まだまだ整備ができません。これには費用がかかりますのでじっくりやっていきます。

紫陽花もあります。草むしりが大変です。

方向が分からなくなるでしょう。地下道から中庭に向けて、歩いています。これは、すごく広い庭に見せるためのからくりです。あそこに先ほどの釣鐘が見えます。散歩にいい道ですね、こちらにも短歌があります。これは柳田国男の一派です。

目の錯覚を利用し、います。庭は、全部そうなっています。
花好きな人はシーズン中、何回も来られます。
やっぱり和みますね。

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関西花の寺二十五ヵ所について

みちる:
お庭、とても素敵ですね。

住職:
ありがとうございます。関西花の寺、霊場25が発足し、10年が経過しました。
その間、参花(さんけ)の方に多く、来てくださっています。
霊場会の方でも、1年間花を欠かさぬ事という方針です。
ですので、いつ来ても、何か花が咲いているようにしております。
とにかくお花が楽しめます。また、団体さんに限りますが、
他にはない花説法が聞けるということで、喜んでいただいております。

みちる:
いい香りですし。和みますねぇ。緑が多いからでしょうね。

花説法について

一般のお寺と違うのは、花説法をさせて頂くことです。(団体さまの場合に限らせて頂いています。)

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日本最古の石仏さま

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日本最古の石仏が出土し、
1991年5月23日(木)大手新聞各紙3面記事トップ、カラー刷りで掲載されました。
しかも全国テレビニュースで報道されたのです。

詳細は「驚きの石仏出土」をご覧ください。

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さるすべりって知っていますか?

ここのさるすべりはずっと昔からあります。
大きくなりすぎて、今は下からつっかえ棒で支えています。
みなさんはさるすべりの由来は知っていますか?

石光寺のさるすべり 写真1

もともとは外人のソールスベーリーを聞き間違えた日本人が当て字をしたと言われています。 というのはほんとかどうかわかりませんが、調べてみると、 南西イングランドのウィルトシャーにソールズベリー(Salisbury)という都市がありました。 また、ザ ソールスベリーホテルというホテルもあるようです。

夏の頃、幹の成長に伴って、古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の樹皮が表面に現れて滑らかになり、 猿でも滑り落ちることからサルスベリ(猿滑り)というのは日本流、世間一般に言われていることです。

さるすべりの花言葉は愛敬、潔白、雄弁、不用意だそうです。

中国南部が原産地で日本には江戸時代に渡来した百日紅(ヒャクジツコウ)は、次から 次に花が咲き、100日もの長い間、 美しい紅色の花を楽しませてくれる事に由来します。

なぜ100日か。韓国の神話で、こんな悲しい恋物語があります。

韓国の海岸の漁村で毎年水難を防ぐため、生け贄として出される予定が、それをふびんに思った国の王子に助けられました。 それをきっかけに恋仲になったのですが、不幸にも再開の約束100日目に娘は死んでしまいました。 不思議なことにその娘の遺体を埋めたところに2本の木が生え、それぞれ紅白の花が100日間咲き続けたのです。

これこそが王子を待ち侘びた娘の化身だろうということで百日紅となったのです。

石光寺の百日紅 写真2

百日紅(さるすべり)をキーワードにした句も結構ありますね。

「百日紅 ややちりがての 小野寺」 与謝蕪村

「さるすべり 寺中おほかた 見えにけり」 炭太祇

「散れば咲き 散れば咲きして 百日紅」 加賀千代女

「炎天の 地上花あり 百日紅」 高浜虚子

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Wifi導入

なぜかまわりの支援者のお勧めもあり、今iPhoneを使っています。
より快適にするため、この部屋にも無線LANを導入しました。
wifi環境

みなさん、ぜひぜひご利用ください。
ただし、回線が細いのでみなさんお手柔らかに(^_^;)
風が吹くと電波が逃げる恐れ有り。(笑)

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お寺概要

お寺イメージ写真
この寺の草創は約1300年前、天智天皇(668~671在位)の勅願で建てられ、 役小角(えんのおづぬ)の開山と伝えられる。境内に奈良時代前期といわれる塔の大心礎があり、 平成3年には弥勒堂改築に伴う発掘調査の結果、日本最古の白鳳時代の石仏(当時の本尊)と他に瓦や仏せん(せんぶつ)が出土。

別名「染寺(そめでら)」とも呼ばれ、中将姫(747~775)ゆかりの「染の井」と「糸掛桜」がある。 右大臣藤原豊成(704~765)の娘、中将姫は美貌で知られたが、 17歳で出家、当麻寺にこもるうち霊感を得て蓮の茎を集め、糸を採り出した。 そして石光寺の庭に井戸を掘り、糸を浸したところ五色に染まった。 それが染の井で、傍らの桜の枝にかけたのが糸掛け桜。中将姫はその蓮糸で一夜のうちに当麻曼茶羅を織りあげたという伝説がある。

境内には牡丹、芍薬、アジサイ、桜、さるすべりなど、四季おりおりの花があります。 もともと牡丹は薬用として中国から伝えられ、古くから石光寺に植えられていたようです。
団体様限定ですが、花説法(法話)も聞けます。*要予約

寺名 石光寺(せっこうじ)
山号 慈雲山(じうんざん)
宗派 浄土宗
所在地 〒639-0273
奈良県葛城市染野387
駐車場 無料
交通案内 電車/近鉄南大阪線二上神社口駅から徒歩約15分
車/南阪奈道路葛城ICから約10分
地図を見る
連絡先 0745-48-2031

開花情報

年中いろんな花が咲いていますが、特にオススメ時期は、次の季節です。

・4月下旬から5月上旬。(ボタン-->芍薬)

・11月から1月ごろの寒ボタン(冬咲きのボタン)

やはりボタンは関西です。ぜひ見てみて頂きたいです。 開花情報は石光寺住職のホームページか、 石光寺ブログか、 石光寺Twitterを御覧ください。

恒例法要と行事

1月 1月1日〜1月31日 弥勒堂開扉・白鳳弥勒石仏と秘仏弥勒如来を開帳
4月〜5月 4月20日〜5月20日 弥勒堂開扉・白鳳弥勒石仏を臨時開帳
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住職の部屋

今となってはちょっと古いタイプ?ですが、がんばってホームページを書いています。
特に牡丹、芍薬のシーズンになると、開花情報を見に来るお客様でいっぱいになります。
私の写真を楽しみにしてしておられる奇特な方もおられます。(^_^;)

石光寺住職のホームページ

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